三田加奈著『常陸坊海尊の再誕』
源義経の家来「常陸坊海尊」の新たな伝承像を追究する!
「兵(つわもの)どもが夢の跡」となった近世社会に突如現れた海尊。
「高館合戦」を語る意図はどこにあるのか。
一方で、再誕したかのように変貌し振舞う海尊の背景に何があるのか。
さまざまな書物や資料を探り、さらには東北各地のフィールドを訪ねて追跡する!
令和4年2月23日発行 定価2,200円+税
A5判並製/308頁
ISBN:978-4-9912471-1-8
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本書の構成
まえがき
Ⅰ 常陸坊海尊伝説の諸相
海尊仙人像の形成
海尊、白石翁と「仙人の碁」
修験と儒学者の海尊伝説
変貌する海尊像
Ⅱ 『清悦物語』の展開
「仙北次郎物語」の語り手
「高館合戦」における津波
『清悦物語』諸本の系統
Ⅲ 『鬼三太残齢記』の地域性
『鬼三太残齢記』と会津街道
『鬼三太残齢記』の人物群
Ⅳ 語り物と昔話の交渉
『正法寺開山記』と奥浄瑠璃
昔話「幽霊女房」と通幻
資料翻刻『駿河清重 伊達紙子笈捨松』
あとがき
初出一覧
索引
著 者 三田 加奈 / 岩手県出身。
2021年 國學院大學大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)取得。
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